第3回目は「塗料の種類と特徴」についてお話いたします。世の中に製品化している塗料は無数にありますので分類の方法は様々です。この回ではまずお住いの塗替えをお考えの方に塗料のグレード別に説明いたします。
アクリル樹脂塗料
塗料にアクリル樹脂が主成分として混合しており、材料の入手が非常に手軽で作業性が良く、安価であることが特徴です。主にちょっとした日曜大工に塗装しなければならないようなシーンで使用されますが、紫外線に非常に弱いため耐久性や耐候性の面から考えると住宅の外壁や屋根の塗材としては不向きです。耐用年数3~5年
ウレタン樹脂塗料
主成分をウレタン樹脂としている塗料で、塗料自体が柔らかさに富むので割とオールマイティーに使える利便性の高い塗料です。アクリル樹脂よりは耐久性も良く住宅の外壁や屋根の塗替えで少し長持ちさせようと思えばこれを推奨します。対応年数7~10年
シリコン樹脂塗料
近年住宅の塗替えでは一番人気のある製品です。アクリルシリコン樹脂を主成分とし、耐熱性、耐久耐候性、耐水撥水性、耐薬品性など様々な性能を組み合わせた塗料です。塗料自体は高価ですが、将来的な展望で塗替えの頻度を考えるとお得です。対応年数12年~15年
フッ素樹脂塗料
フッ素樹脂を主成分とした現時点では最も価格の高い塗料です。耐候性が抜群に優れ、私たちの身近なところでいうとフライパンや炊飯器、車のボディー加工、医療の現場等、様々な分野で利用されています。単価が高い分、住宅の塗装にはあまり向いていませんが、超高層ビルや東京スカイツリーなどのシンボルタワーなど頻繁に塗替え不可能なシーンで必要とされています。対応年数15年~20年
まとめ
これ以外にも高価なものはありますが一般的に浸透しているのはこの4種類です。車を購入する際、同じ車種でもグレードがあるように塗料にも階級があります。塗替えの際よく検討して選ばれると良いでしょう。
本日はここまで。次回も塗料の視点を変えて種類の話をいたします。
本日はここまで。次回も塗料の視点を変えて種類の話をいたします。